his story - 12.Syouiti


道はある日突然塞がれた

何処にでも続く筈だった道はもうみえなくて

新しく現れた道には男が1人立っているだけだった


僕は普通に歩いていただけなのに

普通に暮らしたいだけなのに


男はずるい


道を全て塞いだ後に僕の事を呼ぶなんて

戻ることなんて赦されないから逃げ場のない僕は男の所に行くしかない

それが正しい道なのかも僕には分からない

それでも僕に残された道は此処しかないから

歩き続ける

立ち止まらない


終わりの見えない道を歩き続ける





“血で彩られた道は僕には重いものだけど、それでも”

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